業界動向

包装資材の値段はなぜ上がる?「ナフサ」から読み解くコストの仕組み

最近、「容器が前より値上がりしている」と感じたことはありませんか。実はその背景には、多くの方が名前を聞いたことのない「ナフサ」という原料の価格変動が関係しています。

そもそも「ナフサ」とは何か

ナフサは、原油を精製する過程で得られる中間製品のひとつです。原油全体から見るとごく一部にすぎませんが、ここから作られるエチレンやプロピレンといった基礎化学品が、私たちが日常的に使うポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのプラスチック樹脂の出発点になります。つまり、食品トレーやカップ、袋といった包装資材のほとんどは、たどっていくとこのナフサに行き着きます。

日本は輸入に頼っている

日本国内で使われるナフサの多くは輸入に頼っており、その調達先は中東地域に大きく偏っています。この構造は、中東情勢が不安定になるたびに、日本の包装資材価格が影響を受けやすいことを意味します。

2026年に何が起きたか

2026年に入り、中東情勢の緊迫化を背景に原油や石油製品の輸送に不安が生じ、ナフサ価格が上昇しました。これを受けて、国内の樹脂メーカー各社からプラスチック樹脂の価格改定が相次いで発表されています。原材料費が上がったからといって、それがそのままメーカーの利益になるわけではありません。実際には価格転嫁までにタイムラグがあり、需要が弱い時期には十分に価格を上げきれないという事情も業界内にはあります。それでも、川上で起きたコスト上昇は、最終的には包装資材を仕入れる私たちのようなお客様のところまで波及してきます。

中京容器としてできること

価格変動そのものをなくすことはできませんが、備え方はいくつかあります。

  • 計画発注・定期的なお届け:発注のタイミングをあらかじめ平準化しておくことで、急な値上げのタイミングでまとめ買いを迫られたり、逆に発注を忘れて欠品したりするリスクを抑えやすくなります。ロットや発注周期のご相談も承っています
  • 環境配慮素材への切り替えのご相談:紙製やバイオマス素材は、パルプや植物由来原料そのものは石油由来ではありませんが、防水・耐油性を持たせるコーティングや印刷インキには石油由来の成分が使われることも多く、また単価はプラスチック製より高くなりやすいのが実情です。「切り替えれば必ずコストが下がる」というものではなく、環境面での価値と、用途に見合った機能・コストのバランスで検討いただくのが実態に合っています

「今使っている容器、この機会に見直したい」という方は、お気軽にご相談ください。

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